【12月のごあいさつ】呼吸と自律神経をやさしく整える「肋骨リセット呼吸」
いつもサトル・オステオパシー施術院のホームページをご覧いただき、ありがとうございます。
ぐっと冷え込む日が増え、今年の疲れが一気に出てくる時期になってきました。
患者さんからも、
「なんとなく息が浅い気がする」
「疲れが抜けにくい」
「緊張しやすく、呼吸も早くなりがち」
といったお声をいただくことが増えています。
そこで今月は、オステオパシーの考え方をベースにした、簡単なセルフケアとして、
「肋骨リセット呼吸」をご紹介します。
オステオパシーの視点からみた「呼吸」の大切さ
オステオパシーでは、横隔膜(おなかと胸の境目にある、呼吸の主役となる筋肉)や、
肋骨(胸郭)の動きが整うことによって、次のようなことが期待できると考えています。
- 呼吸が深くなりやすい
- 自律神経が落ち着きやすい(リラックスしやすい)
- 血液やリンパなど、全身の循環がスムーズになりやすい
今回ご紹介するのは、
「ご自宅でできる、やさしいセルフケア」です。
医療行為や治療ではありませんが、
「なんとなく息が浅い」「緊張しやすい」といった方の
日々のセルフメンテナンスとして、参考になれば幸いです。
1日3分でできる「肋骨リセット呼吸」
目的:
肋骨まわりをやわらかく意識しながら呼吸することで、
呼吸の質と、自律神経のバランスをととのえることを目指します。
① 姿勢をととのえる
- 椅子に浅く腰かける、または楽な姿勢で座ります。
- 背もたれにもたれてもかまいません。
- 肩の力を抜き、首まわりを軽くゆるめます。
② 肋骨にそっと手を添える
- 両手で、みぞおちの左右あたりの「下のあばら」を包むように、そっとふれます。
- ぎゅっとつかまず、「軽く添える」くらいのタッチにします。
③ 鼻から4秒かけて吸う
- 鼻からゆっくり4秒かけて息を吸います。
- 肩を持ち上げるのではなく、肋骨が左右にふわっと広がるイメージで吸います。
- みぞおちの奥が、やさしくふくらむ感覚を大事にします。
④ 口をすぼめて6秒かけて吐く
- ロウソクの火をやさしく吹き消すように、口をすぼめて息を吐きます。
- 6秒くらいを目安に、細く・長く「ふ〜っ」と吐きます。
- 手を添えている肋骨が、じんわりしぼんでいくのを感じてみてください。
⑤ 5〜10呼吸くり返す(目安1〜3分)
- ③〜④の呼吸を5〜10回くり返します。
- がんばって深呼吸しようとせず、「7割くらいの深さ」を目安に、心地よい範囲で行いましょう。
ポイント:
吐くときに、
「息と一緒に、首や肩・胸まわりの力も抜けていく」
というイメージを持つと、よりリラックスしやすくなります。
こんな方におすすめです
- 最近、呼吸が浅いと感じる
- なんとなく常に緊張していて、肩や首がこりやすい
- 寝る前に、からだと心を少し落ち着かせたい
- 忙しくてセルフケアの時間がとりにくいが、1〜3分なら続けられそう
安全に行っていただくための注意点
- 胸や肋骨に強い痛みがある場合は、無理に行わないでください。
- 呼吸器のご病気で治療中の方は、担当の医師の指示を優先し、心配な場合はご相談ください。
- 息苦しさや胸の痛みが強く続く場合は、自己判断せず、まず医療機関の受診を優先してください。
- 体調がすぐれない時は中止し、楽な姿勢で安静にしてください。
このセルフケアは、症状を治す「お薬」ではなく、からだと呼吸をやさしく思い出していくための「リセット習慣」としてご提案しています。
ご自身のペースで、無理のない範囲で試してみてください。
うまくできているか不安な方へ
「やってみたけれど、これで合っているのか不安」
「セルフケアをしても、息苦しさや不調が続いている」
という場合は、お気軽にご相談ください。
当院では、お一人おひとりのからだの状態を丁寧に評価し、
オステオパシーの視点から、呼吸・自律神経・全身のバランスを総合的にみていきます。
ご予約・お問い合わせは、
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今年もあと少しですが、どうかご自身のからだをいたわりながら、
あたたかく穏やかな年末をお過ごしください。
サトル・オステオパシー施術院
岡本