オステオパシーって何ですか?
よく聞かれます。
当院では初診の患者さんには、
オステオパシーについてなるべく分かりやすく説明をさせていただいています。
改めて簡単にオステオパシーの特徴的な3つの点に関して説明すると、
①人間の身体は、身体の各部位と繋がりがあり、身体全体として1つとなっています。したがって身体の一箇所に問題が起これば、他の部位にも影響を与えることになります。
例えば、下記の写真を見てください。女性が自分の右手で衣服を引っ張っています。当然女性の左手で抑えている顔面は、その張力が伝わることで圧迫されます。場合によっては関節が動かしにくくなったり、圧迫の度合いによっては痛みも感じます。これは筋肉の表面に筋膜という衣服に似た「シート状の膜」というものがあるため、筋膜の障害(癒着など)によってはこの写真のような事が生じます。
もちろんこのようなケース以外でも内臓の位置の問題や神経への刺激によっても問題があるところから離れた部位に症状が出るケースがあります。したがって症状がある所に問題があるとは限らないということになります。
②姿勢や身体の歪みは、身体の機能を変化させます。例えば背骨の歪みにより内臓の機能を低下させることもあります。逆に内臓に問題が生じる事で背骨を歪ませることもあります。
私自身が今まで患者さんを診させていただく中で感じている点としては、内科的に問題のある患者さんは皆さん少なからず身体の歪みが生じています。
オステオパシーは身体の構造(解剖学)と機能(生理学)の関係を診ていく、極めて合理的な施術となります。
③人間の身体は本来、自然に治す力(自然治癒力)が備わっています。オステオパシーではその自然治癒力を最大限に引き出せるよう身体を調整し健康をサポートします。
オステオパシーの創設者「AT.still」はこう記しています。
「人体のすべての部分が調和しているとき、我々は健康である。そうでないとき生じる結果が病気である。部分を再調整すれば、病気は健康に道を譲る」とあります。
当院ではオステオパシーのこれら3つの基本的な原理を踏まえた上で施術を行うことをお約束します。