今回は動脈血についてのお話し。
そしてまた今回も、こちらの書籍を引用させていただきます。
監修 アンソニー・G・チラ 監訳 下村 彰慶
オステオパシー創設者のAT still(アンドリューテイラースティル)の言葉を引用すると、
「動脈の法則は至高である」
私たちオステオパシーに携わる者には特に響くはずです。
これほど説得力のある言葉はありません。
どう言うことか?
動脈は体内に栄養や酸素を運ぶだけでなく、免疫系やホルモンなど、循環系の様々な調整物質をそれぞれが分布している場所に供給しています。したがって身体にとっては、まさに健康維持の源泉となります。逆に動脈の供給が滞ることで、循環不全の病因にもなります。
つまりタイトルにもあるように、「動脈により身体は成り立っている」ということになります。
逆に動脈血の供給が不十分な場合は、様々な器官(筋肉、骨、臓器、血管、神経など)の機能が低下し、病気を引き起こす原因となります。
この点に関しては、当院で診させていただいている患者さん全てに共通して言えることですが、
ほぼ全ての症例において、不調の原因は血液の循環不全が関与しています。
したがって当院の施術では、まず全身の評価にて動脈を圧迫している周囲の組織を特定し、血流を阻害しているものをイメージし、適切な治療アプローチで圧迫を取り除いていきます。これらのアプローチにより、様々な部位への正常な血流を回復させていくことで根本的な症状の改善を図っていきます。